第30回 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)
中国四国地方会 会長 若槻 哲三
徳島大学病院 循環器内科 准教授
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この度、第30回CVIT中国四国地方会会長を務めさせて頂くこととなりました。大変光栄に存じますとともに、この様な機会を頂き会員の皆様には心から御礼申し上げます。
今回は、本会30年の節目の会となりました。これまでに、PCI、EVT、SHD のインターベンション治療、およびImaging・Physiologyの領域において様々な手技やdeviceが臨床導入され治療成績の向上に繋がって参りました。しかしながら一方で、多くの治療法の登場により我々の治療戦略の選択肢も増えており、ベストな医療を行うにはこれまでの知見を十分に理解して施行する必要に迫られております。30年の大きな時流を振り返るに、冠動脈治療に関しては、POBAから始まり、所謂 new deviceの登場、BMSからDESへ変遷したstentの時代、また近年のDCB導入等によるstentless治療の再考と大きなうねりがあります。またインターベンション治療に関わる抗血栓治療一つを取ってみても、ワルファリン・抗血小板薬の試行錯誤の時代からSAPT、stent治療でのDAPTの確立、さらには long DAPT、short DAPTの間での揺らぎの中で四苦八苦をしながらこれらの医療が進歩して来た経緯があります。カテーテル治療の未来に向かっては、これら蓄積された知見を熟知・研究し、そこから新しい知識や見解を開くことが重要な進化の過程であると考えます。その様な観点から30年の節目として、今回のテーマは「覧古考新」といたしました。思うに、今後、医療の現場においても益々の活用が予想されるAI医療などは電脳的に行う究極の「覧古考新」の様にも思われます。30年の歩みの中で培われた知識・技術を今一度「覧古」し、本会が次のステージへの「考新」に繋げられる機会となることを祈念いたします。
多くの皆様に御参加頂き活発な議論を通して中四国のインターベンション発展に繋がります様、御支援・御協力をお願い申し上げます。
追伸:30回の記念会ではありますが、今回はこれまで使い慣れたいつもの会場が改修工事のため使用出来無い状況で、少し気分を変えての会場での開催になります。また9月開催ではありますが、昨今の地球温暖化を鑑みcool bizでの参加を予定しております。奮って御参加下さい。