第46回日本てんかん外科学会
県民公開講座
第62回日本定位樹脳神経外科学会
第25回日本脳神経減圧術学会
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山口県立総合医療センター
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第46回
日本てんかん外科学会
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ご挨拶
第46回日本てんかん外科学会
46th Annual Meeting Epilepsy Surgery Society of Japan,
Founded as W. Penfield Memorial Symposium

会長 藤井 正美

山口県立総合医療センター 脳神経外科・外科系主任部長

 この度、2023年1月26日(木)・27日(金)の両日に、伝統ある第46回日本てんかん外科学会を山口市にて開催させていただきますことを大変光栄に存じております
 本学会は1978年にペンフィールド記念懇話会として発足し、1997年より日本てんかん外科学会と改称し現在に至っております。発足当初の1970年代はてんかん外科が「精神外科」として排斥されていた時期であり、研究会開催に苦労が多かったと伝え聞いております。それから時代は移り、46回目を迎えた本学会は、諸先輩方が築き上げてこられた素晴らしい伝統を継承し、新しい時代への転換期とすることが使命と認識しております。
 大会テーマは「融合革新 -Fusion and Innovation-」です。現在のてんかん外科は変革の時期を迎えています。日本に近代化をもたらした明治維新の時期に例えることができるかもしれません。近年のてんかん外科は従来の手術法に加え、各種体内埋設型治療装置を用いた治療法の開発がめざましく、治療法が多様化しています。さらにステレオ脳波といった新たな術前検査法の導入、脳内てんかんネットワークの解析や画像診断の進歩等により外科治療成績のさらなる向上が期待されます。これからのてんかん外科はこれまでの手法に新たな技術を融合させ、革新的治療へ発展させることが求められていると考え、今回のテーマといたしました。
 今回は、私が長年にわたり両学会に携わってきたことから、同時期開催の第62回日本定位・機能神経外科学会会長も兼任させていただきます。前例のない大役を仰せつかり、身の引き締まる思いでおります。てんかん外科では定位脳手術の手法を取り入れた検査・治療法の開発が進んでおり、両学会の融合的発展に寄与できる大会にしたいと思っております。そこで通常大会2日目は午前中に学会が閉会しますが、今回は参加者の皆様には27日午後の定位・機能神経外科学会も聴講していただけるようにしております。
 プログラムとしては、両学会の合同シンポジウムのほか、北米のてんかん外科事情の最前線を知るための招聘講演、「妊娠とてんかん」および「てんかん病理」の教育講演、各種シンポジウム、さらにタスクシフトが進む中、将来に向けての多職種連携のセッションなど多彩な企画を設けました。若干盛りだくさんになっておりますが、ご容赦ください。
 今回の学会は山口大学脳神経外科教授の石原秀行先生に副会長を引き受けていただき、山口大学と連携して運営いたします。大会は現地開催を基本としますが、昨今の社会情勢を鑑み、第一会場のライブ配信、全ての会場のオンデマンド配信も行い、なるべく多くの方々に聴講していただければと思っております。COVID-19の状況がどうなっているか分かりませんが、是非山口市にお集まりいただき、白熱した議論の後には、懇親の場にて地元の美味しい酒と肴で堪能していただければ幸いでございます。医師、研究者の諸先生方および医療従事者の皆様の参加を心よりお待ちしております。