第25回日本抗加齢医学会総会 会長　　中神　啓徳 大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学講座寄附講座教授

　日本抗加齢医学会が設立されてちょうど４半世紀、第25回日本抗加齢医学会総会を2025年6月13日（金）～15日（日）の3日間、大阪国際会議場にて開催いたします。2025年は大阪関西万博の年でもありますので、大阪で皆様とお会いできることを楽しみにしております。

　世界有数の長寿国の我が国は、地球上で最も早く超高齢社会に突入することになります。すなわち、先進国や発展途上国が近い将来直面する人類の高齢化という現状と向き合いながら、未来社会をどのように豊かに創造していくかという課題に対して、地球上で最初に挑戦することになります。我が国では、高齢者の人口割合が高くなる時代に突入する時期として2025年を一つの区切りと考え、いわゆる2025年問題に向けた社会整備を進めてきました。少子化対策、外国人労働者の受け入れ、女性活躍社会の実現、シニア就労・社会参画による労働力の確保など、様々な施策が積極的に進められております。このような社会の中で、本学会が目指す抗加齢医学の実践により個々が毎日元気であることは、超高齢社会のこれからを支える重要な基盤となります。また、科学技術の進歩による新規診断法・治療法の開発により、健康寿命の延伸が出来れば、社会課題の解決にも繋がる可能性があります。これからの人生100年時代を見据え、豊かな未来創造を皆で達成する気持ちを込めて、本学会でのテーマは「抗加齢医学4半世紀、頑張ろうぜ」としました。本学会には様々な分野の方が参加され、基礎医学から臨床の実践まで幅広い研究分野が特徴です。分野は違っても、老化研究や抗加齢医学実践における、個々の頑張りや強さの集積がこれからの未来社会を牽引するパワーの源になると期待して、「頑張ろうぜ」の言葉にその思いを込めてみました。

　本学術学会では、学術集会での基礎老化研究・臨床知見の最先端の知識習得のみならず、他研究者との交流、繋がりを広げる機会をご準備したいと思います。会長特別企画では大阪関西万博会場での懇親会、モーニングラン企画、学会会場での懇親会、スペシャルゲストも予定しております。ご参加の皆様に、よく学び、よく遊びを体感いただきたいと思います。それでは、大阪でお会いしましょう。