第48回日本産婦人科医会学術集会
担当:中四国ブロック 主務:広島県産婦人科医会
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会長挨拶
第48回日本産婦人科医会学術集会
会長 豊田 紳敬
広島県産婦人科医会会長
 2020年3月にパンデミックが宣言された新型コロナウィルス感染症は、世界中に深刻な影響を与え、我が国においても幾度となく緊急事態宣言が発出され、社会経済は凍りつき、医療費削減という国家戦略によって脆弱となっていた医療体制は、一時期崩壊に陥ることとなりました。その後ワクチンの接種が広がり、治療薬の開発も進み、社会経済活動を再開して新たな日常へ歩み始めようとする機運が、ようやく高まってきたところです。

 第48回日本産婦人科医会学術集会は、中国・四国ブロックが担当となり、広島県産婦人科医会が主務として開催することとなりました。広島での開催は、昭和52年に正岡旭会長の下開催された第4回大会以来、実に45年ぶりになります。開催地広島は、原爆によって「50年100年草木も生えないだろう」と言われていた中、100万都市にまで奇跡的な復活を成し遂げた都市です。奇しくもコロナ禍からウィズコロナまたはアフターコロナへ、崩壊からニューノーマルに向けて歩みだすには、象徴的な意味を持つ場所であります。このような気持ちを込め、今回のテーマは「歩みだそう新しい日常へ 再生の地ひろしまから」と致しました。

 開催方式は第47回の札幌と同じく、ハイブリッド形式を予定しております。今回の学術集会では、二本の柱を中心に企画いたしました。一つは、近年目覚ましい進歩を遂げ、日々新たな知見が明らかになっている遺伝に関する講演です。第47回でも取り上げられましたが、常に進化している領域です。最新の学術的情報はもとより、実地臨床における応用の現状や社会的・倫理的な問題点について、アップデートできることと期待しています。
 そしてもう一つは、厚労科研のコロナ禍における予期せぬ妊娠等への影響の研究結果を基調としてのワークショップです。ここ数年続いたコロナ禍の自粛が女性にどのような影響を及ぼしたのか、その結果何が起きたのか、そして我々産婦人科医は何を為すべきか、医会ならではのワークショップになると考えております。
 さらに、会場に程近い広島県医師会館において、J-CIEMELSなどを関連行事として開始いたします。「ひろしま」の特徴を出しながら、皆様の今後の「第一歩」を後押しできるような、学術集会となりますことを祈っております。

 広島県は、瀬戸内海の海の幸、中国山地の山の幸に恵まれており、郷土料理が魅力的な都道府県ランキングで、北海道に続く僅差の第二位に選ばれております。また、日本三大酒どころの一つにも数えられており、各々特徴がある美味しいお酒とともに、広島の味をお楽しみいただけます。

 第48回日本産婦人科医会学術集会に、より多く方々のご参加を心よりお待ちしております。令和4年10月1・2日、「ひろしま」の地で、大いに語り合いましょう。