第15回日本心臓弁膜症学会
会長挨拶

第15回日本心臓弁膜症学会 
外科系会長 髙橋 信也
広島大学大学院医系科学研究科外科学(心臓血管外科)

第15回日本心臓弁膜症学会 
内科系会長 宇都宮 裕人
広島大学大学院医系科学研究科 循環器内科学 
外科系会長 ご挨拶
 この度、第15回日本弁膜症学会の外科系の会長を拝命いたしました、広島大学外科学の髙橋信也です。まずは、今、循環器で最も注目度の高い領域の一つである弁膜症のみを取り上げた学会の会長にご推薦いただきました世話人会の諸先生方に感謝を述べたいと思います。そして、この会が広島大学に回ってきた理由は、僕ではなく、循環器内科の宇都宮先生の、弁膜症領域における著名かつ大量の業績によるところですので、彼の仕事を邪魔しないように、ささやかながら、彼を支えつつ、内科外科を横断的に俯瞰していくことが必要とされる弁膜症の勉強を、会に参加されます皆さんと一緒に出来たらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 僕が医師になった約30年前からを考えても、超音波診断装置、CT、MRIは著しく画像が改善し、撮影方法も多岐に渡るようになりました。診断の内容も、例えば弁逆流であれば、逆流の有無がわかる、という程度であったのが、部位や範囲、逆流量、その原因がわかるようになってきています。これらのデータを元に、外科医は手術を組み立てていくわけですが、弁置換を念頭に置いた術式の時代から、挑戦的な弁形成の時代を経て、今や長期成績を見込める弁形成、さらには複合手術が行われるようになっています。内科医は、最新のテクノロジーを駆使して診断し、外科医はその診断結果を最大限利用して最高の手術を行い、また手術結果を内科にフィードバックする、というのは当たり前のこととなっています。まさに、内科と外科がコラボしなければならない時代となりました。一方で、画像の精度はまだ我々が満足できるものではないかも知れず、さらなる革新があれば、それに応じて我々も進化しなければならないし、精度がよくなった装置を生かすも殺すもそれを利用する医師次第です。さらに言えば、病気自体も変化してきており、病気が違えば、取り組み方も違うわけで、おそらく永遠に弁膜症との戦いは続くのだと思います。
 というわけで、弁膜症の診断から治療というものは、すべての患者さんで違っていて、一例一例が興味深いものです。分類して簡単にしたいですが、なかなかそうはならない。いろいろな診断学があっていいし、いろいろな治療法があっていいと思います。それが分かり合える弁膜症仲間と、今のそれぞれの考え方を持って、噛み合わないかもしれませんが、議論しあうことができたら最高です!皆様を広島でお待ちしております。
 今回の会場は、広島駅直結の立地で、交通の便は最高によろしいかと思います。また、寒い季節は、広島では牡蠣だけでなく、クロダイやナマコなどもいいですし、山陰の魚もたくさん入ってきますので日本海も楽しめます。たくさん美味しいものがあります。中国地方の台所、のような街ですので、飽きることがありません。また、夕食そのものでもいいですが、夕食のシメにお好み焼きもアリです。駅周辺にもたくさんお店がありますが、広島駅の建物の中から市電が中心部に向かってでていますので、市内に出かけて、広島の最高の食事、夜の市内観光、さらには平和記念公園を経由して戦争と平和について一層勉強していただくのも、よろしいかと思います。では、広島にてお会いしましょう!

内科系会長 ご挨拶
 この度,第15回日本心臓弁膜症学会を,2025年12月19日(金)~20日(土)の2日間,広島コンベンションセンターにおいて開催させていただくことになりました。日本心臓弁膜症学会は前身の「阪神弁膜症シンポジウム」が創設されて以来24年目となり,現時点での正会員数が1,000名を超え,日本を代表する医学系学術集団の一つへと成長しました。この伝統ある日本心臓弁膜症学会の年次学術集会の会長を務めさせていただくことを,極めて光栄に存じますと同時に大変緊張いたしております。
 学術集会は,学会員が一堂に対面で会してこそ,心臓弁膜症の診断・治療に関わる最新情報を集め,お互いに交流を深める上で大きな意義をもっています。ここ数年間,多くの学術集会が新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン開催や規模縮小を余儀なくされました。本学会も第12回以降は対面での開催が行われており、会場における活発な情報交換も回復してきています。振り返りますと,第1回の日本心臓弁膜症学会が開催された2010年から現在に至る時期は,経カテーテル心臓弁治療の本邦導入,3D画像診断テクノロジーの進歩,心臓弁膜症を原因とした高齢者心不全の激増,ハートチームをはじめとした多職種診療概念の普及,などの変化を背景とした心臓弁膜症診療のパラダイムシフトが生じた時期に重なります。外科医をはじめ,心臓カテーテル,心エコー,心不全,不整脈といった様々な専門医が心臓弁膜症の診断・治療に関わる機会が格段に増え,心臓弁膜症の診療体系が複雑化したことを鑑みますと,本学会の設立は正に時代の要請であったように思われます。今回の学術集会では、各分野の専門医が対面で英知を結集し熱い議論を交わすという基本姿勢に立ち返り,テーマを 「奏でよう。新たな「心」の調和へ -弁膜症診療の環と和-」といたしました。弁膜症領域の最先端の魅力を余すことなく,本会員のみならず若手医師やメディカルスタッフの皆様にも共有できればと考えております。会員の皆様におかれましては,「心臓弁膜症の何をどのように治すのか」という原点に立ち返って是非とも第15回日本弁膜症学会に足を運んでいただき,最先端の弁膜症診療の情報に触れ,活発な議論と交流を楽しんでください。それでは,冬日和の2025年12月に広島の会場にてお会いしましょう。


主催事務局:
広島大学大学院医系科学研究科外科学(心臓血管外科)/循環器内科学
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