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第37回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会・学術集会
会長 有廣 光司
広島大学病院 病理診断科 教授 |
この度、第37回日本臨床細胞学会中国四国連合会総会・学術集会を令和5年7月29日(土)に広島市の広島県医師会館において開催し、7月30日(日)には細胞診講習会を広島大学医学部にて実施する運びとなりました。
近年、地域連携組織活動としての中国四国連合会のあり方を考えようという議論がなされており、より自由な発想で会員のための企画を制限なく提供出来る利点を活かすべきではないかと考えています。若手の医師や細胞検査士の口頭発表の機会を提供するために意義があるという前向きな意見もあります。それは昨今の日本臨床細胞学会の全国学会は、専門医資格更新のための単位取得を前提とするシンポジウムや講演が多く企画されるため、一般発表はポスター発表で行われる場合が多くなっているからです。更に若手ないし中堅の医師や細胞検査士がセミナーを行う場所を提供し、発表や講演の内容や技術を向上してもらう機会としても位置付けられるでしょう。またもう一度基本に戻って顕微鏡でプレパラートを観察する形式の講習会や各県の大学と協力して細胞診検体を用いた分子生物学的手法に関する講習会も期待されるところです。今こそ地域連携組織の活動の在り方を考える良い機会としてより一層の工夫と知恵が求められていることを感じます。そこで広島で開催される今年の中国四国連合会総会・学術集会は多くの会員が参加したくなるような学会にするべく学術集会と細胞診講習会を同時に開催することに致しました。
多くの会員のご参加をお待ちしています。