第62回日本定位・機能神経外科学会
第62回日本定位樹脳神経外科学会
第25回日本脳神経減圧術学会
事務局
山口県立総合医療センター
担当:長綱 敏和
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山口県防府市大字大崎
10077番地
第62回
日本定位・機能神経
外科学会
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岡山市南区妹尾2346-1
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FAX:086-250-7682
E-mail:stereo2023@kwcs.jp
ご挨拶
第62回日本定位・機能神経外科学会
会長 藤井 正美

山口県立総合医療センター 脳神経外科・外科系主任部長
 この度、2023年1月27日(金)・28日(土)の両日に、伝統ある第62回日本定位・機能神経外科学会を山口市において開催させていただきますことを大変光栄に存じております。
 大会テーマは「多様協創 -Diversity and Collaboration-」です。定位・機能神経外科で扱う疾患は、不随意運動、頑痛、痙縮、てんかん、精神疾患など多領域に拡大しています。また人工知能(AI)を活用した脳内ネットワーク機構の解明やブレイン・マシーン・インターフェイス(BMI)を用いた脳機能再生など新たな分野の研究や技術革新が進んでいます。このように定位・機能神経外科分野が包括する基礎研究や疾患・治療法は時代を経て多様化しています。そこで色々なbackgroundを持つ医師、研究者や多職種医療従事者が集い、白熱した議論を交わし、これから更に多様化するニーズに様々な領域の専門家と多職種が共同して診療する定位機能神経外科の創成に寄与する大会にしたいと考え今回のテーマといたしました。
 また今回は、私が長年にわたり両学会に携わってきたことから、同時期開催の第46回日本てんかん外科学会会長も兼任させていただきます。前例のない大役を仰せつかり、身の引き締まる思いでおります。荒木千里先生が会長をされた1963年の記念すべき第1回日本定位脳手術研究会では不随意運動に加え、てんかんや精神障害も研究テーマとして取り上げられています。その後1978年からは日本てんかん外科学会(当時はペンフィールド記念懇話会)とは別々の研究会としてそれぞれの道を歩んでまいりました。しかし近年、両学会が共有する分野は広がっています。そこで今回両学会をお世話させていただくことを契機に、両学会の多様性を融合させ、未来の先進医療の創成に寄与できる大会になるよう運営に尽力する所存です。
 通常、大会初日は午後からの開催となりますが、今回は参加者の皆様には午前中の日本てんかん外科学会から聴講していただけるようにいたしました。両学会に興味を持っていただける研究者および医療従事者が増えることを期待しての考えです。プログラムは合同シンポジウム、特別講演、ディベートセッション、他職種連携シンポジウムなど多彩な企画を盛り込んだ上、150以上の演題登録をいただきましたので、いささかタイトなスケジュールになっているかもしれません。私の思いが詰め込まれた夢いっぱいのプログラム企画になってしまいましたが何卒ご容赦ください。
 今回の学会では山口大学脳神経外科教授の石原秀行先生に副会長を引き受けていただき、「オール山口」で運営いたします。大会は現地開催を基本としますが、昨今の社会情勢を鑑み、第一会場のライブ配信、全ての会場のオンデマンド配信も行い、なるべく多くの方々に聴講していただけるようにしたいと思っております。COVID-19の状況がどうなっているか分かりませんが、是非山口市にお集まりいただき、熱い議論の後には、懇親の場にて地元の美味しい酒と肴を堪能していただき、世の中を変えた幕末の時代に想いを馳せていただければ幸いでございます。多くの皆様の参加を心よりお待ちしております。