「見つめよう、その先の未来を。」
第42回JSCRS学術総会 会長
神谷 和孝(昭和医科大学)
このたび、第42回日本白内障屈折矯正手術学会を主催させていただく運びとなりました。はじめにこのような貴重な機会を与えていただきました本学会の諸先輩方、理事の先生方、そして学会員・関係者の皆さまに心より深く御礼申し上げます。
特別講演には、屈折矯正手術分野のレジェンドであり、今でもフロントランナーであるScott Barnes先生、難症例となる白内障手術の研究や臨床をリードする西村栄一先生にお願いさせていただきました。いずれも各分野の第一人者であり、大変意義深い講演になることを心より期待しています。
今回のJSCRS学会テーマは「未来へのステップ」とさせていただきました。このテーマには、新たなテクノロジーがもたらす「その先の未来」や今、どこへ向かおうとしているのかを立ち止まって、そこから歩み出すような願いを込めています。
人工知能、デジタルサージェリー、そして次世代の眼内レンズ。それぞれのステップは、新たな技術を制御しようとする飽くなき探求心から生まれますが、その技術の先にあるものこそが、私たちの本来の使命ではないかと思います。私たちが手術を通じて提供するのは、単なるクリアな視界だけではありません。患者さんがこれから歩む、色彩に満ちた「その先の未来」そのものであり、実りある人生へと導く一助になると考えます。もう一つのステップは、社会に対して果たすべき「未来への継承」です。私たちの歩みは、先代の医師たちが積み重ねてきた、果てなき研鑽の歴史の上にあります。その長い歴史の中で、私たちが常に向き合ってきたもの、この原点にもう一度立ち返り、未来への期待や展望を共有すべく、次の世代を見据えたプログラムも計画しています。
世界へと門戸が開かれた神戸の街は、新たな時代へ踏み出すのにふさわしい場所であり、次世代を担う若手医師たちと一緒に、新たな未来へのステップを刻めることを心より楽しみにしております。是非、さまざまな垣根を超えた皆さまの多くのご参加をお待ちしています。