
このたび、第52回日本産婦人科医会学術集会を、2026年(令和8年)10月10日(土)・11日(日)の2日間、コングレスクエア グラングリーン大阪(JR大阪駅直結)にて開催する運びとなりました。本学術集会は近畿ブロックとしては8年ぶり、大阪府としては、51年ぶり2度目の開催となります。同時に、2日目の10月11日(日)は第155回近畿産科婦人科学会学術集会(会長 田中智人大阪医科薬科大学教授)も同時開催されます。双方とも参加可能ですので、より多数の演題視聴をしていただけると思います。
今回の学術集会は、少子化の進行、出産費用の無償化、医療機関の赤字、物価高騰等々の大きなうねりの来襲に取り組む産婦人科医療を見据えての大会にしたいと考えました。前回の神奈川大会は「輝く未来へ産婦人科医療の舵取り」をメインテーマにされていました。本学術集会は、それを受けて「健康医学から見た次世代産婦人科医療」をメインテーマといたしました。これまで、全ての医療は生命予後の改善を目指して進歩してきました。今後もこの視点は変わらないですが、より健康的に、質の高い予後改善も求められる時代になってきたと思います。縮小手術、後遺症無き予後、予防医学、オーダーメイド医療、健康寿命延長等々の表現がなされています。すなわち、少子高齢化時代に求められる産婦人科医療は“より健康的な日常生活を求める”ものを提供していかないといけないのではないでしょうか?そのためには、保険診療の枠にとらわれず、時代の変化に見合う適切な医療提供も提供しなくてはならないと考えます。以下にキーワードを挙げてみます。
腫瘍
HPVワクチン普及・性成熟期女性人口の減少、進行子宮頸がん減少、腹腔鏡・ロボット手術、低侵襲手術、化分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・IMRT、副作用が低減された放射線治療の導入、妊孕性の温存
生殖
晩婚化・晩産化、体外受精、遺伝医療の導入PGT-A、PGT-M、PGT-P、シングル女性・LGBTQの挙児希望、子宮移植、サロゲート型生殖医療(借り腹など)
内分泌
健康寿命の延長、人生100年時代、閉経後の50年間、アンチエイジング、性生活の維持、骨粗しょう症、小児・思春期診療、妊孕性を保護するために子宮内膜症の予防策、高齢になっても妊孕性を保つための卵子凍結
周産期
少子化に伴う新しい周産期医療体制構築、出生前診断に伴う諸問題の国民的合意、卵子凍結、社会的ハイリスク妊娠の増加、超高齢妊娠にて生まれた子ども・社会的ハイリスク妊婦から生まれた子どもに対する子育て支援の拡大、母親に対する産後ケア事業、社会的福祉、ユニバーサルサービス、母児免疫ワクチン、出生前診断の精緻化、胎児医療の拡大
その他
骨盤底ヘルニア、排尿生涯、ウロギネ手術の需要拡大、内分泌調整薬(SERM、SPRMなどの開発)、手術が必要な婦人科良性疾患(子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症)の激減、人工妊娠中絶薬導入、アフターピル等のOTC化、包括的性教育、プレコンセプションケア、医療安全、感染症(パンデミック対応も含めて)に対する強靭な医療体制構築、平時のコスト負担
本学術集会は近畿6府県の支部長と12大学の教授が皆さまをお迎えします。学術プログラムはもちろんですが、懇親会も充実した内容をお届けできるよう鋭意奮闘中です。大阪、浪速の地は食の都のひとつであります。学術集会終了後の10月12日(月・祝)は休日ですので、秋の関西も是非お楽しみください。多くの先生方のご参加をお待ちしています。