第52回日本消化器がん検診学会中国四国地方会
挨拶
 この度、第52回日本消化器がん検診学会中国四国地方会を2021年11月27日(土)、28日(日)に松山赤十字病院多目的ホールで開催させていただくことになりました。歴史と伝統ある中国四国地方会会長を拝命し大変光栄に存じますとともに、今後の消化器がん検診の体制について議論を深め最新の知識を共有することにより中国・四国地方の消化器がんの死亡率減少に少しでも貢献しうる会にできればと考えております。
 本会では、胃がんに関して、特別講演において入口陽介先生(東京都がん検診センター)に「胃癌検診 up to date(仮)」のテーマでX線検診、内視鏡検診の双方についてご教示いただき、井上和彦先生(淳風会検診センター)に「ピロリ菌感染を考慮した胃癌検診の近未来像(仮)」について、中島滋美先生(JCHO滋賀病院総合診療科)に「X線と内視鏡の比較で学ぶH. pylori胃炎診断(仮)」についてご教示いただきます。また、ランチョンセミナーで、磯本 一先生(鳥取大学機能病態内科学)にH. pylori診療の現状と課題について、教育講演で柴垣広太郎先生(島根大学附属病院光学医療診療部)にH. pylori未感染胃癌(腺窩上皮型胃癌を含めて)の診断についてご教示いただく予定です。大腸がんに関してはランチョンセミナーにおいて斎藤彰一先生(がん研有明病院下部消化管内科)に「大腸内視鏡スクリーニング検査:AIの活用(仮)」のテーマでご講演いただき、膵がんに関しては佐藤秀一先生(出雲市立総合医療センター)に「あきらめない膵臓エコー」をテーマにご講演(特別講演)いただく予定です。
 また、昨年来の新型コロナ感染症の拡大により消化管がん検診は多大な制約をうけ、さらには検診控えも加わり、昨年度のがん検診は前年に比して約30%減少したと報道されています。一方で、がん検診の減少により早期がんでの診断例が減少し、進行した状態で診断される消化器がん症例の相対的な増加傾向が指摘され、コロナ禍における過度な検診控えに警鐘を鳴らす報道もなされつつあります。本学会においても、「消化器がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応」の指針が示されており、それを踏まえた対応が各機関で実施されているところですが、本会のシンポジウムでは、『消化管がん検診の現状と取り組み:新型コロナ禍における対応を含めて(仮)』をテーマにご発表、ご討議いただき、新型コロナ感染症蔓延下における消化器がん検診のあり方についても議論を深めたいと考えます。
 会員の皆様にとりまして有意義な学会となりますよう、事務局一同、鋭意準備を進めて参りますので、何卒、ご理解・ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
 なお,新型コロナ感染症の蔓延下にあり,現時点では現地開催の方針ですが、今後の状況によってはZoom登壇を併用したHybrid開催なども検討予定です。変更する場合、詳細が決まり次第、順次ご案内して参ります。
 松山には,「松山城」と「道後温泉」という二つの観光地がありますし,美味しい西瀬戸内の料理をご堪能頂き,充実した楽しいひとときをお過ごし頂きたいと思います。多数の皆様のご参加をお待ちいたしております。
学会事務局
日本赤十字社 松山赤十字病院 胃腸センター
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運営事務局
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